2007-02-09

日本の夏じたく展(3)

「立春大吉」 書家の小熊さんからいただいた葉書、

“季巡るなか 時々に人間らしくありたいと思います”の  001_1

文字を眺めながら、 ふと まだ見たこともない、     

ゆったりと流れる 春の長江を想った。

年始に、慌ただしくバタバタと出した私の賀状を思い、

しばし 顔の赤らむ思い。

時の流れは 誰にも等しいものなのに、

小熊さんは あたかも長針のように暮らし、

私は日々、 秒針のごとく生きている。

同じ時でも、見えるものはずい分と違うのだろう。

せめて、夏じたく展 の間 私も小熊さんに倣って、

長針の方で過ごしてみたい。

2007-01-28

日本の夏じたく展(2)

日毎に日脚が伸び

青葉が緑を増す小満の頃は

からむしの里で 畑焼きがあり 蚕は桑を食むという006

人も更衣(ころもがえ)の季節 (とき)

麻の着物に袖を通すと すっと涼風が立ってくる

夏は来ぬ                                                

          表現する素材

        日本の夏じたく展    

            5・30(水)~6・1(金)                        

         於:横浜三渓園

2006-12-14

日本の夏じたく展( 1)

032 箱瀬さんの器に出会ったのは昨年の夏

和光で100椀・100膳展を開かれていた

100の椀が並ぶなかで私の手と気持ちにピッタリと納まった一つの椀

以来我家の定番“器で食べる日”の主役になっている

味噌汁が格別おいしい!

箱瀬さんの器は高台が大きく安定感がある

特別扱いを嫌い 湿気を好む漆は「毎日洗え!」とくる

東奔西走ぶりは周知の通り

そんなこんなで 

日本の夏じたく展 のメンバーになった箱瀬さんに

“素の箱瀬の出番”をお願いした

答えが楽しみ

日本の夏じたく展                    

2007.5.30.(水)~6.1(金)       会期、会場共変更になりました                         

三渓園・鶴翔閣・楽室棟        

神奈川県横浜市中区本牧三之谷 58-1   *園内は菖蒲が見頃 

Tel:045-621-0634                 6/1には「蛍の夕べ」が催されます

出展者:  一衣舎 / 仕立て            

       久保紀波 / 扇子・日傘

       中島洋一 / 古典織物

       二家本亜弥子 / 織

       はやしのりこ / バック

       荒川尚也 / ガラス

       小熊廣美 / 書

       箱瀬淳一 / 漆

       青土 / 麻のテキスタイル