2007-09-08

青土の上布

昔の人の技には、かなわない。

しかし、少しでもそれに近づきたいと思った。    2007003

経糸に手績みの双糸で15ヨミの上布を織ること、

これが目標だった。

2年前の素材展では、糸しか出せなかった。

今回は、縞の麻布が何反か出せる。

はじめて麻の着物を着たときのことを覚えている。

暑さでなまった身体がシャーンとした。

その時の気分の良さを、また味わいたくて

がんばって見る。

次回はもちろん紺絣だと思う。

2007-08-15

ー現代の布市場ー染織のための自然素材展・沖縄Ⅱ

「もったいない」と思った

一人で聞いていては-宮古で      

かって一晩に一人一ヨミ(算)

十人で十ヨミ=一カシ(綛)の    

経糸を績んだというPhoto_3

誰ともなく歌い始めた唄が

自然と績み手の心をつないだのだろう

以前 安東布の人が

耳元で唄ってくれた調べとどこか重なる

くったくなく笑う池間さんの声に

我に還ってお願いしていた

“素材展でぜひ”と

                  -現代の布市場-

   染織のための自然素材展・沖縄Ⅱ

      10/26(金)~10/28(日)

       中村家・大城公民館

        (沖縄本島・北中城村)

2006-12-25

父と子

033_3 父と子は互いに背を向けているようだった。

2年前の冬、「染織のための自然素材展・沖縄」の

企画で初めて出会った時のこと。

“廣四郎”の重みと誇りはどちらにもあり、

他には分からない何かが二人をそうさせていたのかもしれない。

父は殊の外無口だった。

素材展を 父は共催者として、子は事務局として、側面から支えたが、

今回は 共に 一人の織り手として 「 ~現代の布市場~ 染織のための自然素材展・沖縄Ⅱ」に臨む。

二人の素顔が楽しみ。

いつの間にか 二人はごく自然に向き合うようになったようだ。

今時 羨ましい親子の関係。

父 大城一夫さん

子 大城拓也さん

2006-12-24

現代の布市場

200610_023_1 『~現代の布市場~ 染織のための自然素材展・沖縄Ⅱ』を地元の方々の協力を得て、

2007年10/26(金)~28(日)の三日間、沖縄本島、北中城村の中村家(国指定重要文化財)とその周辺で開催することになりました。

昨年の「染織のための自然素材展・沖縄」に続く、今回のこの企画は、沖縄の風土に根ざした伝統的な布を中心に、

そのルーツとなった周辺の国々の布、沖縄ならではの素材を使った布、

新しい感覚で布づくりに挑戦する若い職人の織った布、

更には島のオバァが長年にわたり織り貯めてきた布等々を集めて、

200610_024_1 ~現代の布市場~として開催します。

今回も 沖縄の人々が古くから親しんできた芭蕉と苧麻、木綿のレクチャーやワークショップ、 素材にまつわる踊りや唄(古謡、織唄、績み唄など)も披露されるなど楽しみな内容です。

出展者は次の通りです。(敬称略)

石垣昭子/西表紅露工房

大城一夫/琉球絣事業協同組合

ぬぬ工房 大城拓也/絣織物

大森芳紀・淳子/大麻・栃木

Timor Textile 岡崎真奈美/木綿・インドネシア

伎倍幡本舗 寺田智彦/和棉・静岡

幸喜新/知花花織

酒井美智代/からむし・福島昭和村

下地正子・池間吉子・神里佐千子/宮古上布

平良美恵子/喜如嘉芭蕉布組合

富樫正三/しな・山形

中嶋鉄利/ハイビスカス・オクラ 沖縄県立芸術大学

花城良廣/(財)海洋博覧会記念公園管理財団

松竹喜生子・森伸子/石垣市織物事業協同組合

村井龍彦/葛・静岡

SHOKU international 牧喜代子/木綿・ラオス

青土 橋本隆/苧麻・中国

Cocoon-Himalayan Textile西川晴恵/麻・ネパ-ル

イサラ/絹 木綿・タイ