数字は、糸の細さを表します。1インチ(約2.54cm)四方の経糸と緯糸を合わせた数です。150羽の経糸は1cm間に38本という驚くほどの細さです。
しかも1日に苧績みできる量は3gほどです。
定番の生平麻を織る糸。無撚りの細糸を経緯に使って織れるのは、受け継がれてきた技術があればこそ。
ニットで使えばこんなにやわらかい表情が出ます。
ニット/鳥居節子
太さいろいろ。撚りがかかっているので中糸と太糸は、 テーブルセンターやタペストリー等の経糸にも使えます。 特に中糸は一綛が約120グラム、綛周を130cmに巻き直して、 とても使いやすくなっています。 極太はバスケタリー・ラッピングなどに。
足で踏んで出来るのは、コシの強いうどんと、この柔らかい太糸。砧打ちをヒントに、ハリが特徴の太糸を3時間ほど踏んでみました。
ニットで使えばこんなにステキ。
捨てる神あれば拾う神あり。麻皮の部分を捨てることなく糸にしてみました。
いぶし銀のような存在。見た目、色の変化にとぼしくてちょっと敬遠してしまうけれど、使ってみれば意外と軽くてしなやかで扱いやすい糸。
中国では6月~10月に3回収穫します。 穫りたては美しい緑色と良い香りが楽しめます。 繊維が柔らかいので細い糸を作ることが出来ます。 野生のものは身の回りのどこにでもあり、 ご自分で繊維をとることも出来ますよ。
繊維には残念ながら薬効はありませんので、悪しからず。 日本人の生活と大麻の結びつきはとても古くからあります。 神社の鈴縄や神主さんが使う幣にも用いられてきました。
マーピーと呼んでください。 私たちのオリジナルのムカデ布で、 初めてこの麻皮を使うことを思いつきました。 苧麻を、外皮をつけたまま乾燥させるとこの色になります。 これがいいんですね。 水につければ柔らかくなりますから、バスケタリーにも使えます。
苧麻の中糸や太糸で魚網を編みます。 柿渋に浸けた後、泥にもつけて丈夫にしてから漁に使います。 港町の岸壁で、漁師さんが魚網をつくろっている風景が、 記憶に残っていますが、そうして使い古したものに、 最後はハサミを入れて糸状にもどします。 この網糸は、モノを大切に使ってきた時代の名残のような 一品です。
ただ今「染織のための自然素材展・沖縄」の企画に全力投球中。